2021年12月7日(火) 18:30~19:30 於:アルピコプラザホテル「ミヤビエ」
この例会は、3R1Zの相互訪問として、クラブの三役、第一副会長、事務局員にビジターとしてご列席いただき開催されました。
また、ゾーンチェアパーソンL.服部公威にもご臨席いただきました。
開催に当たっては、コロナ感染対策としていつものコの字型の席次ではなく、スクール方式にて行いました。
会長挨拶 L.金井 俊和
会場を使っての通常例会は久しぶりですが、その最初の例会がクラブ訪問例会というので緊張しています。
審議承認事項の承認、幹事報告、委員会からの報告を経て、いよいよ本日のメイン、
ゲストスピーチの時間になりました。
ゲストスピーチ
ゲストの紹介・・・・青少年クエスト委員長 L.中里 拓樹
当クラブでは、これまでも松本児童園さんと一緒にアクティビティをさせて頂いております。本日はお忙しい中にも関わらずご参加頂きました一柳先生には大変ありがとうございます。これまでは児童園に伺うと、小さいお子さんが多くいらした印象でしたが、今は高校生くらいの入所者さんが多いとお聞きしています。児童園は18歳を過ぎると社会に出ざるをを得ないということで、本日はそのあたりの児童園の現状をお話し頂ければと思います。
また、このことが本日二人目のゲスト山内さんに繋がります。
彼女とはソーシャルメディアのCLUBHOUSEを通じて知り合いました。
児童養護施設で育ち、今は「JETBOOK作戦」の代表者として活躍する彼女の人間力は勿論、現場の生の声をリアル話していること、その勇気にも脱帽します。自分の人生において、彼女のスピーチはかつてない衝撃でした。
今日はぜひお二人のお話を伺い、ライオンズクラブとして何ができるかを考えて頂ければ幸いに思います。(略)
社会福祉法人松本市児童養護協会 児童養護施設 松本児童園園長 一柳 明美 様
かつては幼い子供たちが多かった児童園も、ここ近年では、行き場のない高校生くらいの子供たちが入所してくることが多くなりました。
入所してすぐに社会に出なければならない子供たちとのコミュニケーションの不足をどう補っていくかが今の課題です。
社会に一人放り出された結果、他人と上手くやっていけない子供、仕事もすぐに辞めて引きこもりになってしまう子供もいます。
自立支援専門職員の育成にも力を入れているところですが、施設は子供の世界で大人が少な過ぎます。
今後は大人との接触を多くして、子供たちが社会に出て上手くやっていけるような支援活動として仕事の体験学習などを考えていかなければならないと思います。
ライオンズクラブの皆様にもご協力をよろしくお願いいたします。
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児童養護施設卒園生 一般社団法人JETBOOK作戦代表 山内 ゆな 様
皆様こんにちは。本日は大阪からWEBにて参加させていただきます。
ジェットブックの活動を始めたきっかけは、児童養護施設のことをたくさんの人に知ってほしい。子供たちが「好き」「やってみたい」を見つける機会を届けたい、皆様が人生で出会った最高の一冊を児童養護施設の子供たちに届けたい、という思いからです。
私自身も高校生まで児童養護施設にいて、たくさんの方たちから支援を受けてきました。
ライオンズクラブさんにもクリスマスの催しなどでお世話になりましたので、今回このお話を伺ったときも是非協力させて頂きたいと思いました。
私自身は養護施設での楽しい思い出をたくさん持っており、施設の近くの小・中学校に通っている頃も、それを恥ずかしいとか引け目に感じたことは全くありませんでしたが、遠くの高校に通い始めてみると、養護施設から通っていると言うと同級生が引いてしまうという経験をして、世間では暗い・悲しいというイメージがあることを知りました。
確かに施設に居ただけでは世間知らずになってしまいます。それは限られた大人としか接触しないこと、インターネットが使えず進学したくてもその情報を得る機会が少ないなどがあります。自分はいま大学生になって一人暮らしをしていますが、奨学金制度のことを自分で調べて初めて進学が可能だと知ったのです。
中には自分が何をしたいのか、将来どうなりたいのかを想像することができない子供もいます。私はそういう子供たちの力になりたいと思っています。ぜひ活動の力になってください。
大変貴重なお話を伺うことができた例会となりました。
質疑応答の時間が取れなかったことは残念でしたが、今後も引き続き、ライオンズとして何ができるかを模索していかなければならないでしょう。
一柳先生、山内ゆなさん、ありがとうございました。
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