11月第二例会(骨髄・臓器提供推進講演会)

2020年11月17日(火) 12:30 ~ 13:30  於:アルピコプラザホテル

11月17日(火)松本駅前アルピコプラザホテルにて開催された11月第二例会にて、骨髄移植のドナー経験者をゲストにお迎えして、骨髄・臓器提供推進のための講演会を行いました。 


ライオンズクラブでは日頃から松本市三献運動運動推進に積極的に取り組んでおり、この講演会によって、骨髄・臓器移植に今以上の理解と協力を得られればという願いから、当クラブ会員の他、松本市、塩尻市、安曇野市の5つのライオンズクラブ役員の方々にご出席いただきました。

松本ライオンズクラブの皆様

松本深志ライオンズクラブの皆様

松本深志ライオンズクラブ、明科ライオンズクラブの皆様

塩尻桔梗ライオンズクラブの皆様



例会風景  ライオンズの誓い




例会ご挨拶  松本中央LC会長 L.青木まゆみ

本日は大勢の皆様のご臨席を賜り、大変ありがとうございます。





講 演 会『骨髄移植について』


まず初めに、本日の講演会を企画した社会奉仕委員長L.大蔵 章男より

講演者の遠藤麻衣様のご紹介がありました。


遠藤麻衣様のお母様 遠藤みどりLは大町ライオンズクラブに所属し、地域の奉仕活動など大変精力的に活動されていた方でしたが、今年8月にお亡くなりになりました。
その際に角膜や臓器提供を行うなど、生涯を通してライオンズマンとして生きた尊敬すべき方でした。
今日はその方の娘さんで、骨髄移植のドナーとなられた経験を持つ麻衣さんに、是非その経験談をお聞きしたいと考え、当ライオンズクラブの例会で講演をお願いした次第です。


骨髄ドナー経験者  遠藤 麻衣様(松川村在住)


23歳の時、松本献血ルームで献血をした際に、骨髄バンクの存在を知りました。
臓器提供の意思を示す母に同調していましたが、「生きているうちに人の役に立ちたい」と考えていて、その場でドナー登録しました。 HLA(白血球の型)の適合通知が届いたのは26歳の時。「やっと私の出番が来た」と気合が入りました。患者を助けたい一心で、迷いはありませんでした。


健康状態を確認後、家族同席でバンクのコーディネーターと調整医師による同意の最終確認がありました。母は全身麻酔による骨髄液採取のリスクを心配しましたが、私の強い決意と丁寧な説明を受けて納得。父と、当時婚約中だった夫も意思を尊重してくれました。
入院は3泊4日。2日目に注射針を腰骨に刺して骨髄を採取。体調に問題はありませんでした。
私の場合、後遺症もなく、現在も元気に過ごしております。
敢えて言えば、骨髄採取のための検査や自己採血の準備に3か月ほど掛かり、月3、4回の検査は全て昼間に行われたため、働いている方などは時間が作れず難しいということでしょうか。


医療者でなくとも、健康であれば人の命が救える。「私でもできたことがあった」と思え、存在意義を気付かせてくれました。提供相手は知らされませんが、家族一同からの手紙には感謝がつづられ「よかった」とつくづく思いました。


今年8月、最愛の母が脳梗塞で交通事故に遭い、その後、脳死と判断されました。
突然の出来事と悲しみの中で、私は母が意識を回復しなくても、たとえ寝たきりになったとしても、生きていてくれさえすればいいと願いました。
この時は、臓器提供のことなど考えられなかったというのが正直な気持ちでした。
しかし、母の脳内全部に梗塞が起った瞬間、これが母からの「合図」だと悟り、かねてからの母の臓器提供の意思を尊重することを決意しました。そして家族と話し合い、母の臓器摘出手術を承諾しました。
摘出された心臓や肝臓などが5人に提供されたそうです。 

命のバトンによって、母どこかで生き続けている・・・そう思う毎日です。

臓器提供について考えることで、自分の命も大切にできるはずだと思います。



遠藤 麻衣様の胸に迫る体験談を聞かせていただきました。




ライオンズクラブのメンバーから感想をいただきました。

生きている間にできる骨髄移植と、亡くなってからの臓器移植の意思表示は、命をつなぐ運動として大変有意義なものですが、同時に生前から家族間での十分な話し合いが必要であることなどを学び、貴重なお話を聞くことができた講演会であったと思います。


遠藤麻衣様、ありがとうございました。



松本中央ライオンズクラブ

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